
SOLD OUT
2009年から2015年の7年間、四季を通して瞽女宿(ごぜやど)を訪ね、失われつつある瞽女街道のルーツと思える風景を訪ね歩き、写し、したためてきた写真集。
瞽女とは目の不自由な旅芸人で、三味線を用い、瞽女歌、民謡、語りものなど、客の要望に応じて咽喉を披露した遊芸の女性。
7世紀の世から全国に散見され興隆を誇った瞽女の伝統芸も、戦後社会の変化の中で、新潟県上越市高田の瞽女グループを最後に、昭和の時代に消滅してしまった。
五感の一つ、目を失った瞽女さんの四感は、失った視覚以上の感覚を身に付け、研ぎ澄ましていたようだ。だから季節の鳴動、わずかな空気の揺らぎでさえ、痛い程に感じることができたに違いない。
そんな自然の営みの変化を濃密かつ鮮明にとらえた。
瞽女宿を訪ねて 瞽女街道をいく
著者 田辺 周一
A4サイズ(210×297) 76ページ
定価 2778+税
ISBN978-4-86338-154-4